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素材のふるさとを訪ねて (8)澤谷養蜂園のはちみつ

 

(8)

はちみつは、蜜蜂からの贈り物

澤谷養蜂園

青森県上北郡横浜町
(かみきたぐん・よこはままち)

 

  蜜蜂とともに60年

 横浜町は、下北半島の中部にある人口約5,000人の町。全国有数の菜の花の町として有名です。5月になると、菜の花がまるで黄色のじゅうたんのように広がります。
  澤谷養蜂園は、この横浜町で60年以上、養蜂業を営んでいます。場主の澤谷昭四郎さんは、今年80歳。10代のころから蜜蜂一筋に生きてきました。現在では、息子さん夫婦と力を合わせ、養蜂、採蜜から販売まで家族の手で行なっています。

 澤谷さんの息子の妻で、澤谷養蜂園店長として販売を担当する久美子さんにお話をうかがいました。

■■おいしさは蜂が教えてくれる

 澤谷養蜂園では150ほどの巣箱を所有し、花の時期に合わせて上北地方や下北半島の数カ所を移動しながら蜜を集めています。木の巣箱はすべて手作り。1つの箱に約3万匹の蜜蜂が生活しています。
 たくさんの蜜蜂を良い状態に保つには、えさの食べぐあいや女王蜂の状態、病気にかかっていないかなど、毎日の健康チェックは欠かせません。手間をかけ、愛情を込めて世話をすることがおいしいはちみつ作りにつながっています。

 巣箱は2階建で、上下に各8枚の巣が入っています。蜜蜂はおもに、2階に食糧をたくわえます。
 蜜蜂が集めてきたばかりの蜜は、水分が多く、サラサラの状態。蜜蜂たちは、夜の間に羽であおいで水分を飛ばします。糖度が78度以上になると、上の方から保存食として巣にふたをし、熟成保存します。「蜜ぶた」は、採蜜作業の大切な目印でもあるのです。
  「おいしい蜜ができたよ、と蜂が教えてくれるのです」と、久美子さん。
  この「蜜ぶた」を切り取ってしぼったものが、私たちの知っている「はちみつ」です。ちなみに、蜜ぶたから流れ落ちるしずくは「ふたみつ」といって、もっとも甘く濃い蜜なのだそうです。

巣箱の入り口

採蜜時の巣箱。びっしりと蜜蜂がついています。

蜜ぶたの切り取り作業

切り取った蜜ぶた

 ときどき「分蜂」といって、巣箱から女王蜂と半分ぐらいの蜜蜂が脱走することがあります。逃げ出した蜂は、近くの木などに一時的に蜂球を作ります。
 こんなときは、女王蜂を見つけて空の巣箱に入れると、働き蜂が戻ってきて新しい巣を形成するそうです。どんなときも女王蜂に従い、女王蜂を守る蜜蜂の習性がよくわかりますね。

菜の花

奥薬研のとちの花

■■花を追いかけて

 澤谷さんの採蜜は、春の菜の花から始まり、とち、アカシア、うつぎ…と花を追いかけながら続きます。

 おいしい蜜を採るには、天候の他、気温が大きく影響します。天気がよくても気温が低いと、蜂の活動が鈍ってたくさん蜜を集められないからです。特に、いちばん最初に蜜を採る菜の花の時期は、天気や風、気温が安定しないため、いつしぼるかという見きわめが難しいといいます。
 また、農作物に使われる薬剤の影響を受けることもあります。風向きによっては、蜜蜂が全滅することもあるので、巣箱を置くときは事前に知らせるなど、近隣の農家との情報交換を大切にしています。

アカシア


うつぎ

 うつぎの蜜を採った後、蜂の状態が良ければ、栗の木や百花(クローバーやシナノキなど複数の花)の蜜を集めることもあります。でも、「あまり遅い時期まで蜜をしぼると、蜂を痛めてしまうから無理はしない」と、久美子さん。元気な蜜蜂あってのはちみつなのです。
 11月半ば、雪の便りが聞かれるようになると、蜜蜂たちは越冬のため、千葉県に移動させます。冬の間は半月ごとに横浜町と千葉を行ったり来たりして、蜂の健康管理をするそうです。

  「菜の花生はちみつ」誕生

■■厄介者から特産品に

 今では、横浜町の特産品となった「菜の花の生はちみつ」ですが、初めは扱いにくい「困った蜜」「厄介な蜜」と思われていました。というのも、菜の花の蜜は結晶化を促すブドウ糖を多く含むため、すぐに固まってしまうのです。また、缶に入れておくと発酵してダルマのようにふくらみ、ゴロゴロ転がっていることもありました。

 久美子さんたちがその良さに気づいたのは、横浜町に採蜜に来ていた三重県の養蜂家との交流がきっかけでした。「すぐに固まるのは、ブドウ糖が多く、糖度が高いから」「缶をふくらませるほど醗酵するから、からだにも良い」と教えられ、菜の花はちみつを見直したのです。

 蜜蜂は、近くに花があれば種類を選ばず、蜜を集めに行ってしまいます。「菜の花の蜜」として純粋な蜜を採るためには、広くまとまった菜の花畑が必要です。また、結晶しやすいため、蜜を採ったらすぐに瓶詰めしなければなりません。
  横浜町には全国有数の菜の花畑があります。そして、固まりやすい蜜でも、地元の業者だから、蜜を採ったその日に瓶詰め作業まで一気に行なうことができます。
 こうして 厄介者だった「菜の花の生はちみつ」が、澤谷養蜂園の新しい商品としてデビューすることになりました。

瓶詰めした直後(左)は透明ですが、約1週間で乳白色に結晶(右)。結晶後は発酵させないよう、冷蔵保存で。

 最初に販売したのは、2003年。当初は常温保存としていたため、密封した瓶詰めのはちみつが発酵してあふれ出し、慌てて販売したお客さまのところに電話をしたことがありました。
 返品や苦情を覚悟して電話をした久美子さんに、お客さまは怒るどころか、「こんなふうになるのは、生きてる蜜という証拠。すごい蜜ですよ」と言われたそうです。そのことばは、久美子さんたちを力づけ、前進させる原動力となりました。
 そして、2004年5月、道の駅で本格的に販売を開始。口溶けがよく、やさしくすっきりとした味わいの蜜はまたたく間に人気商品となり、今では多くのパティシエや料理研究家にも愛される横浜町の特産品となっています。

■■蜂からの贈り物をそのまま消費者へ

 蜂からの贈り物を余すところなく届けたいという思いを込め、2008年からは、蜜ろうキャンドルも販売開始。
  親戚の建具屋さん特製のソーラー式蜜ろう溶解装置で取り出す、不純物の少ない蜜ろうを使ったキャンドルは、火をともすとほのかな香り。澤谷養蜂園の新しい人気商品です。

 菜の花の季節になると、夜明け前から蜜を集め、大急ぎで瓶詰め作業を行ないます。澤谷さん一家にとっては、目の回るような忙しさです。
 それでも、自然が生み出す高い糖度と豊富な栄養分をそのまま消費者に届けたいと、非加熱の「生はちみつ」にこだわって生産を続けています。

[取材日:2009年11月24日/ヤマモト]

 おすすめ・その1

澤谷養蜂園のホームページでは、商品を販売する他、「はちみつ豆知識」や折々の養蜂の様子を記した「蜂蜜日記」のページがあり、楽しめます。


●澤谷養蜂園 >> ホームページ

〒039-4116
青森県上北郡横浜町字中畑40-6

 おすすめ・その2

澤谷養蜂園のはちみつは、横浜町の道の駅「菜の花プラザ」で販売しています。

●道の駅よこはま 菜の花プラザ

>> 菜の花プラザwebショップ

TEL 0175-78-6687
〒039-4134

青森県上北郡横浜町字林ノ脇79-12

 おすすめ・その3

「エルサーチの厳選通販」で、「菜の花生はちみつ」の販売を行なっています。

★180g(瓶詰め)×3個

3,150円(税込・送料別)

詳しくは、下記をご覧ください。

>> エルサーチの厳選通販

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