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素材のふるさとを訪ねて (9)十三湖のしじみ

 

(9)

しじみを大切に守り育てながら

十三漁業協同組合

青森県五所川原市
(ごしょがわらし)

 

  おいしさに安心を添えて届けたい

 十三湖は、白神山地を源とする岩木川の水と日本海の水が混じり合う汽水湖。小川原湖(青森県)や宍道湖(島根県)と並ぶ日本有数のヤマトシジミの産地です。周囲約30kmほどの湖で、現在は十三漁協と車力漁協が共同でしじみ漁をおこなっています。

 今回は、十三漁業協同組合に所属するしじみ漁師、奈良道弘さんにお話をうかがいました。

■■朝7時、いっせいに出漁

 朝7時、しじみ漁の開始です。
 十三漁協に所属する100人あまりの漁師がいっせいに出漁しますが、人によって漁をする場所がだいたい決まっているので、場所の取り合いなどの争いはなく、それぞれお目当ての漁場に向かいます。
 不思議なことに、同じ湖の中でも場所によって、しじみ貝の色や大きさは全然ちがうそうです。

 早くに亡くなったお父さんの跡を継いだという奈良さんは、しじみ漁師になって14年。今も毎朝、漁に出るたびに「今日はどのくらいとれるかなぁ」「どんなふうに漁をすればいいかなぁ」と考えながら船を出しています。

 十三湖のしじみ漁に使われるのは、ステンレスのカゴに棒を取りつけた鋤簾(ジョレン)という道具。船から水中に差し入れて、湖底のしじみをすくいとります。
 ジョレンの網の目は四分(12ミリ)になっていて、生育途上の小さなしじみ貝は目からこぼれて湖にかえるのです。

 また、船に積んである「から落とし」と呼ばれるカゴも同じように四分の目で、小さなしじみ貝をふるい落とすようにできています。

■■QRコードでおいしさとともに安心を

 11時の操業終了後、浜小屋で選別をします。
 しじみ貝の規格は、大(24ミリ以上)、中(18〜23ミリ)、小(12〜18ミリ)の3種。目の大きさの異なる網を使って大きさを分け、死んだ貝を取り除きます。
 選別の終わった貝は、10キロずつネットに入れて漁協に出荷。このとき、個人ごとに割り当てられたQRコード付きのラベル貼付が義務づけられています。
 「どこで」「だれが」「いつ」漁獲したのかを明確にし、消費者においしさと安心を届けたいとの思いから、十三漁協では早くからトレーサビリティーに取り組んでいます。


 午後2時には仲買業者の入札が始まり、買い取られたしじみたちは消費地へと旅立っていきます。


 

資源を守る取り組み

■■漁期・時間・量を制限

 自然に育まれる十三湖のしじみは、その年の気候で漁獲量が大きく変化します。雨が多いと水温が下がり、雨が少ないと海水の濃度が高くなって、どちらもしじみの生育に影響します。また、近年の環境変化の影響か、しじみ貝の漁獲量は減少傾向にあるそうです。

 十三湖でしじみ漁をおこなう2つの漁協は、しじみを守り育てながら漁を続けるため、資源保護の取り組みを積極的に進めています。
 漁期は毎年4月10日〜10月15日までの約半年間。そのうち、7月10日〜8月20日ごろまではしじみの産卵期に当たるため、休漁としています。
 漁は毎日午前7時〜11時まで。1人あたり140kgまでの漁獲量制限を設け、漁に使う船のエンジンやジョレンの目の大きさも規制して、獲り過ぎを防いでいます。
 これらの取り組みが認められ、十三・車力両漁協でつくる水面漁業権管理下委員会が、昨年の「第30回全国豊かな海づくり大会」資源管理型漁業部門で大会会長賞を受賞しました。

■■いつまでも漁が続けられるように

 漁をしていて大変なことは? と尋ねると、「環境の変化などで、年々しじみが少なくなっていること」と奈良さん。
 100日足らずの限られた漁の期間中にはお天気の悪い日もあり、いろいろな苦労がありますが、それでも「いつまでも十三湖でしじみ漁が続けられるように守っていきたい」という思いを胸に、漁に出ています。

[取材日:2010年8月12日/ヤマモト]

漁師が教える しじみ豆知識

■ おいしいしじみの見分け方
 貝の色が真っ黒よりも、少しあめ色がかったものがおいしいそうです。
■ 土用しじみと寒しじみ
 夏のしじみは、産卵に備えて身が肥えているので、プリッとした食感が楽しめます。「土用しじみ」とも呼ばれます。
 他方、冬にとれる「寒しじみ」は、寒さから身を守るためアミノ酸を体内に貯えるので、うまみが増すといわれています。
 十三湖の「寒しじみ」は、漁期(4月〜10月)に獲ったしじみを個人が所有する蓄養場で育て、寒くなってから出荷しています。冬は漁をする人が減るので、出回る量も少なくなるそうです。
■ しじみの家庭料理
 家庭での食べ方は、しじみ汁が定番。十三湖周辺では、塩味をペースに、味噌を少し加えた味付けが多いそうです。「ミズ(夏に出回る山菜)と一緒に炒めて食べるとおいしい」と奈良さん。お子さんたちも大好きな家庭の味です。
  生のしじみが手に入ったら、バター炒めもおすすめです。

 おすすめ・その1

十三漁協が取り組む資源保護やトレーサビリティーについて詳しく紹介されています。


●十三漁業協同組合
 >> 十三漁協ホームページ

〒037-0403
青森県五所川原市十三羽黒崎133

 おすすめ・その2

「しじみチャウダー」「しじみラーメン」「しじみ釜飯」など、十三湖のしじみを使ったさまざまな料理が味わえるお店。活しじみ・冷凍しじみ、しじみ加工品の販売もおこなっています。

●しじみ亭奈良屋

>> しじみ亭奈良屋ホームページ

〒037-0301
青森県北津軽郡中泊町今泉字唐崎255

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